「給料も低いし、職場の人間関係も悪いし、大丈夫かな」 といった悩みを抱えている人は、多いのではないでしょうか。
想像は難しいですが、10年後にいまの会社が生き残っているとは言い切れませんし、転職 した方が良いのではないか?と考えている人もいるでしょう。
今回は「10年後の会社のあり方」について、考察していきます。
10年後に会社はどうなっているのか
結論からいうと、10年後の会社は、次の2つの未来のどちらかに辿り着くと予想できます。
●どこにでもありそうな会社だと消えている
●社員を大切にできている会社は残っている
どこにでもありそうな会社だと消えている可能性がある
どこにでもありそうな会社というのは、会社内で境界線がある会社です。
簡単にいうと、上層部の問題は上層部で解決、現場の問題は現場で解決しろといった考え方の企業です。
いわゆる、社員の気持ちを大切にしていない企業です。
社員を大切にしていないと、離職率が上がりやすい傾向があります。
離職率が上がってくると、人手が足りなくなっていき、衰退していく可能性が高いです。
人数が多いところなら仕方ないと感じるかもしれませんが、人数が少ない中小企業でも同じことが起きやすいです。重要になってくるのが、社員の個別相談、メンタルケアができている企業かどうかです。
離職率が低いほとんどの企業は、個別面談やメンタルケアを定期的に行なっています。
社員を大切に扱うことで、生産性と業績が上がっていくことを知っているからです。
つまり、社員のメンタルケアに力を入れていない企業が、今後10年間で衰退していくと予想できます。
社員を大切にできる会社が残る
社員を大切にできる会社は、10年後も残っていることが多いです。
先ほどの、メンタルケアができていない会社がどこにでもありそうな会社なら、10年後も残っている可能性が高い会社はメンタルケアができている会社だといえそうです。
どこが違うかというと、社員を大切にしているかどうかです。
社員を大切にしている会社は、社員のメンタルケアや人間関係に細かく気を配ります。
すると、離職率の防止につながり、生産性も上がりやすいといわれています。
一方で、社員を大切にできていない企業は離職率が高いです。
言い換えると、職員の入れ替わりが激しい職場です。
今後10年を見越して会社に勤めるのであれば、社員を大切にできる会社の方が良いでしょう。
10年後の会社のあり方
10年後の会社のあり方は、現在とは大きく変わっていると予想できます。
大きな変化として挙げられるのは、次の2つでしょう。
●会社に依存しない働き方になっている
●複業が当たり前の時代になっている
会社に依存した働き方ではなくなっている
会社に依存する以外の働き方を知らないだけかもしれません。
あとは、ネットワークビジネスやネズミ講といった詐欺が頻発してしまい、副業に対して良いイメージを持っている人は少なくありません。
現在では、イメージが徐々に改善されてきており、フリーランスという言葉を耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか。
最近では、会社員をしながら副業をする人が増えてきています。
会社員+副業なので、複業という捉え方ですね。
会社員と副業の両立
複業を簡単にいうと、特定の収入源(本業)にとらわれず、他に収入源を確保しておくことです。
会社に勤められ続ける人は良いのですが、なんらかの事情によって会社に勤められなくなっている人も少なからずいます。
しかし、会社員だからといって将来安泰かといわれたら、そんなことはありません。
会社にとって必要がないと判断されれば、退職に追い込まれてしまうでしょうし、転職活動をするようになっていきます。
つまり、会社に時間を買ってもらうよりも、個人でお金を稼ぐスキルを身に付けていった方が、生き残りやすいといえるでしょう。
副業ではなく「複業」が当たり前になる
10年後は「複業」が当たり前に行われていると予想できます。
複業に伴って、パラレルワーカーと呼ばれる人たちが、たくさん出てきます。
パラレルワーカーとは、特定の企業に属しつつ、各業界に必要な資格をたくさん保持している人のことです。
例えば、IT系企業に勤めつつ、英語の資格と実績、医療関係の資格や実績があるような人です。
IT企業での仕事が終わったら、英語や医療事務の家庭教師をやる感覚です。
複業をすることで、会社員として安定した給料が手に入りつつ、副業によってさらなる収益とスキルが同時に獲得できるようになります。
副業が本業の収入を上回ったら、独立しても良いでしょう。
10年後には、会社としてのあり方が、現在とは大きく変わっていることでしょう。
社内価値ではなく市場価値を優先する時代になる
いま勤めている企業での価値(社内価値)が絶対だと感じている人も多いです。
しかし、転職先で社内価値が同じかというと、まったく違いますよね。
前の企業で「仕事ができない人」というレッテルを貼られていても、次の企業では「仕事ができる最高の人材だ」と言われることも、珍しくありません。
つまり、他人や会社の評価に、絶対はないということです。
これからは、あなたの市場価値を優先する時代になっていきます。
先ほどの事例を挙げると、「IT企業に勤めつつ英語や医療事務の家庭教師ができる人」といった市場価値となります。
簡単にいうと、プログラミングのスキル、英語のスキル、医療事務のスキルを持ち合わせているということです。
なにかひとつに特化している人でも、問題はないでしょう。
ただ、ひとつに特化している人と、いくつかのスキルを併せ持っている人の、どちらに価値を感じるかといわれたら、ほとんどの人が後者と答えるのではないでしょうか。
あなたの会社が、10年後どうなっているかはわかりません。
自分の身を守りたいのであれば、ホワイト企業と感じない限りは、資格の取得というよりもスキルの習得にも時間を割いた方が良いでしょう。
まとめ
今回は、「10年後の会社のあり方」についてご紹介してきました。
10年間かけて、ブラック企業は社員が徐々に減っていき、衰退していくでしょう。
ホワイト企業は、離職率が下がり生産性も上がっていくので、生き残る可能性が高いです。
社員のメンタルケアをしてくれる企業かどうかを、ひとつの判断材料にして良いかもしれませんね。