「10年後の仕事」といっても、なかなか想像しづらいですよね。 いまの仕事にやりがいを感じて満足している人もいるでしょうし、いまの仕事がいつまで続くか不安だという人もいるでしょう。
あなたがやっている仕事が、この先安泰かどうか知っておきたいですよね。
そこで今回は、「10年後必要になってくる職業」をご紹介していきます。
10年後必要になってくる職業とは
結論からいうと、10年後必要になってくる職業は、人間にしかこなせない業務です。
分かりやすくいうと、AIで処理しきれない仕事です。
AI で処理しきれない仕事は、どんな職業があるのでしょうか。
AIで処理しきれない仕事
10年後には、現在ある半分もの職業が、AIが代わりになるといわれています。
ただ、半分ある職業のすべてをAIが代行するわけではありません。
勘違いしている人も多いのですが、AIが代行するのは処理する内容があらかじめ決まっているものだけです。
例えば、受付事務や工場作業が当てはまります。
受付事務は、受付した内容の事務手続きをすれば終わりですし、工場作業も、流れてくる部品に担当しているパーツを付ければ終わりです。
未経験の人でも働きやすい職種といえばいいでしょうか。
もっと年月が経てば話が変わってくるかもしれませんが、10年後では処理内容が簡単なものだけがAIに変わっていくでしょう。
では、私たちにできる仕事は、どんなものがあるのでしょうか。
どんな仕事があるのか
10年後の私たちにできる仕事として、下記の4つが有力です。
● エンジニア
● 営業職
● カウンセラー
● 教師
エンジニア
エンジニアは、企業のシステムを開発したり、Webサービスの開発を担ったりしている職業です。
いつの時代でも、人手が足りないといわれ続けている職業です。
エンジニアこそ、AIにとって変わられそうなイメージがありますよね。
エンジニアにとって大切なことは、顧客から指定された内容を、サービスやシステムとして具現化できるかどうかです。
つまり、ヒアリングを繰り返し行う必要があります。
ヒアリングは人間にしかできないことなので、10年後もエンジニアという職業は残り続けると予測できます。
営業職
営業職も、10年後に必要とされる職業になっているでしょう。
営業はコミュニケーション能力が必要とされている職業です。
決まったルーティーンワークはなく、毎回臨機応変な対応が求められます。
仮に10年後、AIが普及していたとしても、営業職は必要とされるポジションにあります。
ノルマを達成できないと難しい側面もありますが、営業スキルを身に付けてしまえば、10年以上は食べていける職業だといえそうです。
カウンセラー
カウンセラーも10年後に必要になってくる職業です。
主に、心理カウンセラーの需要が高まってきます。
そもそも、心理カウンセラーになるための条件が厳しいので、心理カウンセラーの資格を持っているだけでも仕事には困らないと予想できます。
カウンセラーになるための条件は、臨床心理士資格認定協会が指定した大学院を卒業するか、専門職大学院の卒業です。
ここでも「AIにカウンセリングノウハウを入れれば、代用できるのでは?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、いくらカウンセリングのマニュアルを入れても、カウンセラーの仕事相手は「人間」です。
つまり、カウンセラーが人間の心を読み取れるようにならない限り、心理カウンセラーという仕事は10年先でもなくならないといえるのです。
教師
教師の仕事も10年後に必要になってくる職業です。
昨今のニュースでも、教師が生徒に手を出したり、生徒が教師をはめようとしたりした事件が、多く取り上げられています。
人間同士ですら衝突しあうのに、AIに教師の代用は難しいです。
教科書の内容を生徒に教えるだけの先生なら、AIに代用される可能性があります。
なぜなら、教科書の内容は、必ずしも先生が教える必要がないからです。
AIが行う授業であれば、教科書の内容をイメージしづらい生徒に、プロジェクターを使って、実際のシーンを再現した映像を観せることが可能かもしれません。
つまり、授業の内容を、より面白く頭に入ってきやすくすることが、AIにはできるのです。
教師の仕事は、担当科目の授業を教えることだけではなく、人間関係の構築方法、社会に出てから役立つ方法を教えることも含まれるのではないでしょうか。
「教師の仕事もAIに奪われるのではないか」と心配している人もたくさんいます。
ただ「授業を教えるだけの教師」でない限り、10年後も需要のある職業だといえるでしょう。
必要な職業に共通していること
これまでに、エンジニア、営業職、カウンセラー、教師が10年後に必要になってくる職業だと紹介してきました。
実は、10年後に必要な職業に共通していることがあります。
職業を通じて共通していることは、人間同士のコミュニケーションがあることと、応用が多い仕事であることです。
人間同士のコミュニケーションがある
人間同士のコミュニケーションは、10年後も20年後も変わらず存在し続けます。
いくらAIが進化しても、人間同士のコミュニケーションによって起きる感情の起伏を、完全に理解することは難しいでしょう。
逆にいえば、10年後に必要がなくなる職業は、必要最低限のコミュニケーションで済むような職業です。
そのため、受付事務を含む一般事務職は、人がやる必要がなくなる職業に含まれるといえるのではないでしょうか。
今回挙げた職業以外の仕事が、10年後に必要なくなるわけではありません。
あくまでも、コミュニケーションがなくても成立する仕事が、人間側の仕事ではなくなるというだけです。
コミュニケーション能力を鍛えていけば、10年後も必要とされる職業を見分けられるようになり、就けるようにもなるでしょう。応用が効く
10年後に必要になってくる職業には、応用が効くことが前提になっているでしょう。
応用が効かせられないと、誰がやっても同じ成果になってしまうからです。
結果として、10年後に必要になってくる職業が分かっていたとしても、その仕事に就くことは難しくなってくるでしょう。
逆にいえば、応用力を身に付けておけば、この先何年経っても仕事に困る可能性は少ないということです。
まとめ
今回は「10年後必要になってくる職業」について、ご紹介してきました。
この記事では、10年後でも人間の力が必要になってくる職業を、4つ取り上げました。
他にも探せば、10年後に必要になってくる仕事は、たくさんあるでしょう。
ただ説明した通り、コミュニケーション能力と応用力がなければ、他にある仕事に就けなくなる可能性もあるので、仕事を見極めながら、2つの能力を磨いていきましょう。