来訪者や居住者が安全にエレベーターを利用するためにビルオーナーが気をつけておくこととは
オフィスビルのオーナーや管理会社にとって、エレベーターの安全基準は非常に重要です。 来訪者や居住者が安全にエレベーターを利用するために、ビルオーナーが注意すべきことはどんなことでしょうか。 いくつかの角度から考察してご紹介いたします。定期点検の大切さ
まず、エレベーターの定期検査および点検が、建設省令第101条に基づいて適切に実施されていることが重要です。 定期検査は1年に1度、点検はできれば1か月に1度行われるべきです。 エレベーターの定期検査は昇降機等検査員の資格をもった技能士によって行われます。 毎月の点検にはエレベーターに関する高度な知識が必要ですので信頼のおけるエレベーターメンテナンス会社に依頼するのがいいでしょう。 検査が終わったら検査記録簿に記録されますので、記録をいつでも見ることができる状態にしておくことも大切です。エレベーターの安全に関わる設備と表示
次に、エレベーター設備の安全確保策を講じることが重要です。 具体的には以下のようなポイントが挙げられます。・エレベーター内における十分な照明
・手すりの設置
・非常用ボタンや通話装置の設置
・エレベーターの乗り降りの際の段差調整
また、適切な表示や説明があることも重要です。 以下の点に注意すべきでしょう。・定員や最大荷重の表示があるか
・階数ボタンやインジケーターが正しく機能しているか
・緊急停止ボタンや非常用ボタンの使い方の表示があるか
エレベーターの法定検査について
マナー向上のための方策とトラブル時の準備
さらに、エレベーターの使い方を適切に指導し、利用者のマナー向上に努めることも大切かもしれません。・操作盤やボタン類を乱暴に扱わないこと
・開閉するドアに荷物などをぶつけないようにすること
・非常用ボタンのいたずら目的での使用禁止
・エレベーターかご内でジャンプをしたり激しい動きをしないこと
・エレベーターの隙間に物を落とさないように気をつけること
最後に、万が一の事故やトラブルに備えて、対応策を準備しておくことが大切です。以下の点に注意してください。・エレベーターの故障時の対応策（連絡先や対応手順の明記）
・緊急事態への対応訓練や避難経路の確認
以上が、オフィスビルのオーナー・管理会社が気をつけておくべきエレベーターの安全の基準とすべきことです。 これらのポイントを確実に実践し、来訪者や居住者に安心してエレベーターを利用してもらいましょう。エレベーターリニューアルの詳細はこちら