もちろん、利用者を困らせようとしているわけではなく、安全のために必要な作業をしているのです。
また、建物の所有者から見ると、毎月のメンテナンス代を重く感じて「エレベーターのメンテナンスをやめたら費用が浮くのではないか」と考える方もいるかもしれません。
しかし、費用面から考えてもエレベーターのメンテナンスをしないことは間違った選択だと言えるでしょう。
エレベーターのメンテナンス作業は、さまざまな面から費用の増加を抑えてくれるからです。
それでは、エレベーターのメンテナンスをしっかり行うことで、結果的に費用負担を抑えることにつながる理由とはどんなことでしょうか。
エレベーターの故障を未然に防いで修理費用を抑える
エレベーターの定期的な点検や整備を行うことで、故障を未然に防ぐことができます。
故障が発生すると、修理費用や部品交換費用、さらには利用停止による損失まで発生します。
これらの費用は、メンテナンス費用よりも遥かに高額になる可能性があるため、故障を防ぐ必要があります。
エレベーター部品の長寿命化
エレベーターが故障しないまでも、経年劣化によっていずれ部品を交換しなければいけない時期が訪れます。
定期的な注油や清掃をするだけでも主要部品の寿命を延ばすことにつながります。
また計画的な部品交換スケジュールを立てて消耗品を取り替えることにより、高額な制御装置の負担を抑えて、交換時期を後ろ倒しすることにもつながります。
安心感と快適性を保ち、リニューアル時期を遅らせる
エレベーターの振動や異音などは、エレベーターを利用する乗客にとってとても不安な気持ちにさせます。
またエレベーターが到着階についても、段差が出てしまったり、ドアの開閉にトラブルがあると「早くこのエレベーターをリニューアルしてほしい」という要望がでてくるでしょう。
エレベーターのリニューアルは、毎月のメンテナンスに比べて非常に高額で、数百万円から場合によっては一千万円を大きく超えることもあります。
費用負担の大きいエレベーターリニューアルの時期が数年ずれるだけでも、費用負担は大きく減少するでしょう。
「昇降機の適切な維持管理に関する指針」等を公表
このように、エレベーターのメンテナンスをしっかり行うことは、短期的には費用がかかるように思えますが、長期的に見ると費用増加を抑える効果があります。
ですから、メンテナンスの費用だけでなく、メンテナンスの質を考慮に入れた上で、適切なメンテナンス会社を選定するのが良いでしょう。
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